事業内容

こころUD研究所では、以下の3つの事業を行うことで、世の中に「こころUD」を普及させていきます。

調査研究事業

「こころUD」に関する調査・研究を行い、Webメディアで発信します。

 「こころUD」は、「誰にでも使いやすい」モノやサービスを目指しているユニバーサルデザインを、感情的な側面に拡張して、「誰にでも買いやすくて、使いやすい」モノやサービスを作るための設計思想です。物理的な使いやすさだけでなく、使う人の気持ちへの配慮がユニバーサルデザインとの違いです。「買いにくさ」が放置されたままだと「欲しいけど買わ(え)ない」という現象が起きます。これは、企業だけでなく、消費者にとっても不幸なことです。

 近年、消費者のニーズは多様化し、良い商品やサービスの定義も多様化しています。しかし、現実的には商品やサービスの設計段階で、消費者の感情的なつまづきや引っかかりまでケアされているとは言えない商品やサービスが世の中には溢れかえっています。その一方で、世の中には「買いにくさ」が軽減された商品やサービスも存在しています。これは、「買いにくさ」などの感情的なつまづきが世の中では認識されていないということを意味します。同時に、現在、世の中にある「買いにくさ」が軽減された商品は、偶然的に生まれたものがほとんどであるということを意味しています。この現状に対して、こころUD研究所では、「買いにくさ」などの消費行動における感情的なつまづきを研究し「買いにくさ」の計測手法や軽減方法を、世の中に啓蒙していく必要があると考えています。

 こころUD研究所では、研究成果を自社運営のWebメディアで発信することで、世の中の消費者が「こころUD」対応商品を求め、企業が「こころUD」対応商品を提供できるようになることを目指します。

コンサルティング事業

「買いにくさ」を軽減するコンセプトデザインから実行まで支援します。

 こころUD研究所では、日々、人間の消費行動における感情の研究を行っています。デザインプロセスに、これまで蓄積してきた知見やノウハウを投入することで、あらかじめ「買いにくさ」が軽減された商品やサービスのコンセプトができます。

 こころUD研究所のコンサルティング事業では、貴社の商品やサービスの「買いにくさ」の原因の特定から、「買いにくさ」を軽減するための方向性の特定、実際のコンセプトデザイン、そのコンセプトから最大の収益が見込めるビジネスモデルの構築、そして実行支援までを専任のコンサルタントがお手伝いいたします。もちろん、お客様の抱えている課題に合わせて、必要なフェーズのみの支援を行うこともできます。

研修事業

貴社の内部に「こころUD」の専門家(エヴァンジェリスト)を育成します。

 世の中には「こころUD」を理解し、実際の製品やサービスの開発に組み込める人材が足りません。知らず知らずのうちに「買いにくい」商品やサービスを提供している可能性があるにもかかわらず、その問題を認識し、社内の人間を巻き込みながら解決できる人材が社内にいないからです。

 「買いにくさ」という言葉は、言語明瞭・意味不明瞭な言葉です。その理由は、我々はこれまで「買いにくさ」を顕在的には意識してこなかったからです。そのため、まず「買いにくさ」とは何か、気づけるようになるためのワークショップ型研修を行います。

 「買いにくさ」は個人差があり、計測は一筋縄にはいきません。貴社の持っている課題に合わせて、消費者の行動観察、アンケート、ヒアリングなど、様々な手法によってデータの収集し、定性的・定量的な分析手法を組み合わせる必要があります。そのために、理論の解説だけでなく、実際の事例を基にした研修プログラムをご用意しています。

 特定した原因から解決のためのコンセプトをデザインし、それをビジネスとして計画から実行を行う必要がありますが、多くの場合、社内の人たちの協力が必要になります。そのため、研修プログラムにはビジネスモデルを作って終わりではなく、それを実現のための社内でのファシリテーションスキルの向上を目的としたプログラムも含まれています。